未婚の人が考える条件と、実際に結婚して幸せになった人が考える条件は、差があるような気がします。
未婚の人が考える条件の中には、実際に結婚してみると、大して重要でないこともありますし、
結婚してみて初めてわかる大事なこともあります。
今回は結婚25年の私の経験も踏まえて、 結婚して後悔しないための大事な条件、どうでも良い条件について考えてみようと思います。
結婚相手に求める条件
未婚の男女を対象に、人口問題研究所が実施した、「結婚相手に求める条件」の調査結果は下の表のようになっています。
<男性が女性に求める条件>
項目 | 男性 |
---|---|
家事・育児力 | 46.2% |
仕事への理解 | 41.8% |
容姿 | 24.1% |
共通の趣味 | 20.8% |
人柄 | 18.5% |
職業 | 6.0% |
経済力 | 4.7% |
学歴 | 3.7% |
<女性が男性に求める条件>
項目 | 女性 |
---|---|
人柄 | 88.3% |
家事・育児力 | 57.7% |
仕事への理解 | 49.6% |
経済力 | 39.8% |
職業 | 30.0% |
共通の趣味 | 23.9% |
容姿 | 15.9% |
学歴 | 10.6% |
出展:第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査) 国立社会保障・人口問題研究所
女性が男性に求めるトップ3は、①人柄、②家事・育児力、③ 仕事への理解 となっています。
①の「人柄」は結婚相手を選ぶ上で一番重視すべきものだと思うので、妥当な回答だと思います。
②の「家事・育児力」は、夫にも家事育児を協力して欲しいという思いの表れだと思います。
③は、結婚しても仕事を続けたいとはいうことの表れだと思います。
男性が女性に求めるトップ3は、①家事・育児力、②仕事への理解、③容姿 となっています。
① の「家事・育児力」は、家事や育児は妻に中心的に担って欲しいという思いの表れだと思います。
② の「仕事への理解」は、男はしっかり仕事をして稼ぐのが大事な役割なので、ちょっと家庭を犠牲にしても理解してね。ということでしょうか。
③の「容姿」は、素直な気持ちだと思います。
これらの結果は、公共の機関が行ったアンケートの結果なので、
実際には、本音の部分だけでなく、建前で回答しているものが多いと推測されます。
男性の回答は比較的、本音に近い内容と思いますが、女性が男性に求めるものとしては、本音でいうと、「経済力(夫の収入)」や「容姿」がもっと上位に来るのではないでしょうか。
結婚相手を選ぶうえで重視すべきこと
自分の経験や、結婚して幸せだと感じている人たちの話を聞いて、
結婚相手を選ぶ上で重視すべきだと思う条件について 説明します。
ずっと一緒にいて心が安らぐ
私が一番大事だと思うのは、ずっと一緒にいて心が安らぐということです。
付き合っている間は、ずっと一緒にいるわけではないので、一緒にいる間に楽しければそれで良く、自分のプライベートの時間もあるので問題ないのですが、
結婚すると、仕事をしている時以外は、基本的には相手とずーーっと一緒にいることになります。
それこそ、一年365日、何十年も一緒です。
ここが付き合っている時と、結婚してからの大きな違いです。
結婚した当初は、この、「ずっと一緒にいる」ということが、嬉しい反面、ストレスにもなります。
相手の前で、安心して自分の素の状態をさらけ出して受け入れてもらえるか、また、ありのままの相手を受け入れられるかどうかが大切です。
それが出来なければずっと一緒にいることが苦痛になるでしょう。
家事ができる
家事ができるかどうかということも重要なポイントです。
今までずっと実家で暮らしていたという人は、はっきり言って要注意です。
男性の場合ですと、
- ご飯は黙って座っていれば出てきて 、皿は洗ってくれる
- 洗濯物は洗濯機に入れとけば、洗濯されて自動的にタンスに入る
くらいに勘違いしている人もいます。
女性の場合でも、実家暮らしだと、炊事や洗濯は親任せだったかもしれません。
これからの時代は、家事も育児も、妻と夫が協力してやっていくべきだと思いますので、
やはり一度は実家を出て一人暮らしをして、家事を一通り自分で経験したことがある方が良いと思います。
家事の中でも、個人的には料理が重要だと思います。
家事の中で唯一、才能が必要なのが料理ではないでしょうか。
私の母は飯マズだったので、実家に住んでいた時は、食事の時間がゆううつでした。
妻か夫か、どちらが作るかは別として、食事がまずいと、家に帰るのが嫌になります。
幸い、妻は料理が上手なので、食事の時間はいつも楽しみです。
妻の作った美味しい料理を食べる時に、本当に幸せを感じます。
体の相性
先ほどの、アンケートの調査結果では、選択肢の中にありませんでしたが、体の相性も重要だと思います。
セックスに対する考え方が極端に違い、セックスレスになってしまうと、浮気や離婚の原因にもなり得ます。
体の相性が合うかどうかは、結婚前に確認しておくべきだと思います。
ただし、避妊には気を付けて下さいね。
金銭感覚
夫婦になれば、生計が一つになるので、 金銭感覚に大きなズレがあるとトラブルの元となります。
例えば、片方が倹約家で、もう一方が宵越しの銭は持たないような人だったとすると、お互いに金銭面でストレスを感じ続けることになります。
金銭感覚は長年の生活習慣で体に染み込んだものですので、変えるということはなかなか出来ません。
完全に一致するということは難しい思いますが、あまりかけ離れている相手は避けた方が良いと思います。
お互いに共働きで、十分な収入があるのであれば、家計を完全に別々にするという手もありますが、
そうでなければ、まとめて管理するケースが多いと思います。
家計のお金は誰が管理するのか、お小遣い制にするのであれば、月々のお小遣いはいくらにするのかくらいは、結婚前に話し合った方が良いでしょう。
結婚相手を選ぶうえで重要ではない事
容姿
結婚する前に異性と付き合う場合、容姿を重視するのは良いと思います。
ただ、結婚に関して言うと、容姿はそれほど重要ではないと思います。
容姿が良いに越したことはありませんが、 容姿よりも性格や人柄の方が何十倍も大切です。
人間は必ず歳を取り、歳をとれば容姿は衰えます。
もし、容姿を重視して結婚した場合は、歳を取って相手の容姿が衰えた時に、後悔することになると思います。
学歴
学歴も重要ではありません。
どんな学歴であろうが、ちゃんと仕事して、暮らしていけるだけのお金を稼げれば何の問題ないと思います。
学歴が低くても、自分の仕事に誇りを持っている人はいます。
学歴が高くても、悪いことをして 捕まるやつもいます。
学歴を気にするのは、「人からどう思われるか」を気にする単なる見栄だと思います。
収入
収入は、生活できるレベルの収入があれば十分だと思います。
夫の収入だけでは暮らしていけないのであれば、共働きをすれば良いのです。
日本は累進課税なので、ある程度以上になると、収入が増える以上に税負担が重くなり、
収入が増えても実感としてはそれほど生活に差はありません。
もし相手に高収入を望むのであれば、あなたは相手のことを好きなのではなく、お金が好きなのです。
いわゆる「スペック」と言われるものは、それほど重要ではないと思います。
スペックで相手をふるいにかけるのは、 自分の結婚の可能性を狭め、
自ら首を絞めることになるでしょう。
スペックではなく、 人柄に目を向けるべきです。
希望の条件ではなく、「ここだけは譲れない」を考える
今まで結婚相手に対する条件を色々と挙げてきましたが、希望する条件をすべてリストアップすると、その条件をすべて満たす人に出会えることはまずないでしょう。
ですから、自分の希望を満たす「理想の相手を探す」という幻想は捨てた方がいいです。
私がオススメしたいのは、
希望の条件ではなく、自分の「ここだけは譲れない」という条件を考えることです。
例えば、
- 結婚しても仕事は続けたい
- 自分の趣味は認めて欲しい
- 親と同居したくない
- 家事は分担してほしい
のような事です。
これもあまり数が増えると希望の条件と同じ話になってしまうので、
数は少ないに越したことはありません。
自分がどうしても譲れない事を、相手が受け入れてくれないのであれば、
その相手と結婚生活を続けることは難しいでしょう。
でもその代わりに、どうしても譲れないことを受け入れてくれるのであれば、
それ以外のことは、お互いに話し合った上で譲歩することも必要です。
相手の本当の姿を知るには
人柄や性格が重要だと言っても、交際期間が短いと、相手の本当の姿を知るのはなかなか難しいものです。
そういった場合に相手の本当の姿を知る方法をいくつか紹介します。
一緒にお酒を飲む
お酒を飲むと人間は本性が出るものです。
- 普段はおとなしくても、お酒を飲むと暴力的になる人
- 普段はいい人なのに、お酒を飲むと愚痴を言ったり人の悪口を言う人
- 店員に対して高圧的な態度になる人
など、お酒を飲むと悪い方向に性格が変わる人は、本性が現れてるかもしれないので要注意です。
相手の友人に会う
交友関係に人柄は出るものです。
友人もいい人なら安心ですが、 そうでない場合は要注意です。
また友人から、相手が自分には見せたことがない裏話を聞くこともできるでしょう。
相手の実家に行き親に会う
個人的にはかなりオススメの方法です。
相手の両親の仲が良く、相手を尊重して幸せに暮らしていれば、あなたたちも幸せになれる事を期待できます。
特に大事なのは、自分の相手が男性なら、父親が母親に対してどういう態度で接しているか、
相手が女性なら、母親が父親に対してどういう態度で接しているかを見ることです。
人は子供の時から親を見て育っています。
自然と、親のやり方が当たり前だという考えになるものです。
例えば、母親を見下して、命令口調で接する父親を持つ男性は、同じような夫になる可能性があります。
一緒にドライブデートに行く
車の運転も性格が出るものです。
普段はいい人なのに、ハンドルを持つと性格が豹変する人がいます。
スピードを出しすぎて危険な運転をしたり、前の車をあおったり、周りの車を口汚くののしったり、すぐにイライラして切れるような人は要注意です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
良い彼氏、彼女が、良い夫、妻になるとは限りません。
結婚してみなければ分からないことも多いので、既婚者の意見を参考にしていただければと思います。
ぜひ、ずっと一緒にいて心が安らぐ相手を見つけてください。
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