出世に必要な3大要素、実力だけでは出世できない

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若手ビジネスパーソンが出世を望まなくなったと言われて久しいです。
ライフスタイルが多様化している現在、出世だけがサラリーマンの幸せとは限らないことは紛れもない事実です。

しかし、若手社員は本当に出世を望んでいないのでしょうか?
調査結果を見てみると、実際には約半数の若手社員が管理職になることを望んでいます

一方、昔と比べると、名ばかり管理職のポストが減ったことにより、 管理職になるのは狭き門となっています。

実際に管理職になれる人は、全体の約10%程度という調査結果もあります。

出世すること自体が目的になるのは賛成できませんが、

仕事を通じて自己実現を目指すのであれば、出世は必要条件と言っても過言ではありません。

今回は、出世を目指す人たちのために、出世をするために必要な三大要素について説明したいと思います。

出世

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出世のメリット・デメリット

まずは出世のメリットデメリットについて考えてみたいと思います。

出世のメリット

出世のメリットは主に3つあります。

ステータスが上がる

役職の肩書が付くことにより社内外のステータスが上がります。

役職が上がるほど、より大きな組織を動かして大きな仕事ができるようになります。

対外的な信用度も上がるので、社外と関わる仕事も進めやすくなります。

所得が増える

まずは多くの方が認識されているように、出世するに従って所得が増えていきます。

厚生労働省の調査結果によると、非管理職の年収が500万円未満であるのに対して、
課長級になると800万円台、 部長級になると1,000万円台の所得が得られます。

年収が800万円以上になれば、生活もだいぶゆとりが生まれるでしょう。

ただし、お金によって満たされる欲求は 次元が低いため、所得を増やすことを目的に出世を目指すのはお勧めしません。

役職別年収比較グラフ

出展:平成30年賃金構造基本統計調査 厚生労働省

やりがいが増す

仕事に自分の考えを反映して、大きな成果を得られるようになるので、やりがいが増します。
仕事を通じて自己成長や自己実現もできるようになります。
自己実現は、マズローの5段階欲求説の高次の欲求なので、出世の目的は自己実現にあるべきだと思います。

 

出世のデメリット

出世のデメリットは主に責任が重くなるということです。

役職が上がるほどより重大な判断をする必要があります。
自分が判断した事の結果に対して責任を持つため、責任が重くなります。

また、周囲からは、役職にふさわしい働きを期待されるため、厳しい目で見られるようになります。

出世しない事のデメリット

出世しないデメリットについても考えてみたいと思います。

出世すると所得が増えることの裏返しで、出世をしないと所得が増えません。

自分より年の若い社員が上司になって、指示をされたり評価されたりすることは覚悟しなければなりません。

また、年齢が高くなって役職が低いままだと、リストラの対象となる可能性もあります。

 

私も、自分がまだ若手社員だった時に課長だった人が、部下になったことがあります。
こちらも非常にやりにくかったのですが、相手はもっとやりにくかったと思います。
お互いに立場をわきまえて、努めて冷静に接しましたが、
自分が仕事を教えた相手から仕事の指示をされるのは、やるせなかったと思います。

なぜ若い人たちが、出世を望まなくなったのか

いろんな理由があると思いますが、自分の上司を見て、

「あんな風にはなりたくない」

と思うのが一番大きいんじゃないかと思います。

若手社員にとって、一番身近な上司と言えば課長さんです。

最近では働き方改革関連法の成立によって残業規制が一段と厳しくなりましたが、
だからといって、多くの職場で人が増えるわけではなく、仕事が減るわけでもありません。

 

そもそも、誰よりも長時間残業をしている官僚さん達が、自分達のことは棚に上げて、
「どうやって」残業を減らすのかを何も議論をせずに作った法律です。
「仕事を効率化して、残業時間を短縮しよう」というのが理想論ですが、
既に何十年間も効率化を要求されてきた現場には、まったくゆとりがない状態です。
トップダウンで仕事のしくみを変えない限り、「残業を減らせ」という掛け声だけでは残業は減らないのです。

 

そして、一般社員が早く帰るようになった結果、そのしわ寄せが課長さんに来るわけです。

だいたい、課長さんになる人は、「強い責任感」と「真面目さ」を併せ持っています。
一般社員が早く帰っても、やらなければいけない事があれば、残ってやり遂げるのが課長さんです。

上からは結果を求められ、下からは判断を仰がれ、日々のトラブルの責任を取り...

責任は重いのに、大した権限はなく、身を削って人一倍働いても残業代も出ないとなれば、
若い人たちが課長さんの姿を見て「割に合わない」と感じるのは無理もありません。

私も、もし課長が出世の終着点だとしたら、「やめておいたほうがいい」と助言します。

ただし、自分のビジョンがもっと上にあるのであれば、課長は単なる通過点に過ぎません。
ぜひ、もっと上を目指しましょう。

 

若手社員は本当に出世を望んでないのか?

若手ビジネスパーソンが出世を望まなくなったというのは、多くの人の共通認識だと思いますが、

実際に新入社員に、「どのポストまで出世したいか?」というアンケートを取った調査では、
47%の人が管理職以上になることを望んでいるという結果になっています。

この数値は10年前の調査結果と比較しても同じ水準です。

どのポジションまで出世したいか? アンケート結果

どのポジションまで出世したいか

出展:平成30 年度 新入社員「働くことの意識」調査結果
公益財団法人 日本生産性本部/一般社団法人 日本経済青年協議会

こんなにも多くの若者が、管理職になることを望んでいるというのは、私にとっても意外な結果でした。

アンケートの結果では、部長になりたいという人が16.3%で、課長になりたいという6.3%を上回っていますが、

別の調査結果によると、社員100人以上の企業における部長の比率はわずかに2.6%
部長と課長を合わせても約10%です。

企業規模100人以上の企業における管理職の比率

  • 部長 2.6%
  • 課長 6.3%

データ出展:ユースフル労働統計2016
労働政策研究・研修機構

 

つまり、管理職になりたい人のうち、実際に管理職になれるのは5人に1人です。

管理職になるためには、出世を意識して人並み以上に努力をしなければなりません。

努力

出世に必要な3大要素

出世するためには、実力が必要だということは、おそらく誰しもが分かっていると思います。

ただし、実力だけでは出世できないのです。
「出世に必要な3大要素」はズバリ、次の3つです。

 

  1. 自分の実力
  2. 良い仕事
  3. 優秀な上司

 

もう一つ加えるとすると、「」を挙げたいところですが、
運は日々たゆまぬ努力をする人に微笑む」というのが持論なので、あえて入れていません。
それでは、3大要素のそれぞれについて、順に詳しく解説していきましょう。

実力

まずは、プレイヤーとしての実力を付ける。

どんな仕事をするにしろ、自分の専門分野を持つのは基本です。

まずは、自分の専門分野において、知識を身につけ、経験を積み、優秀なプレイヤーとなるのが第一段階です。

自分の専門分野について、「○○については誰にも負けない」というものを持ってください。

また、言われたことをきちんとこなすだけではダメです。
言われたことをきちんとこなすだけでは、ただの「真面目な人」です。

人の上に立つ人になるには、自分が何をするべきかを、自ら考えられるようなってください。

 

 

そして、管理職としての能力を身につける

プレイヤーとして優秀な人が、マネージャーとして優秀とは限りません。
それぞれに求められる能力が違うからです。

プレイヤーは自分の専門分野の深い知識と豊富な経験が重要ですが、
管理職になるためには、もっと幅広い能力が必要になります。

極端なことを言うと、プレイヤーは「自分でどう仕事をするか」が重要で、
管理職は「他人にうまく仕事をしてもらう」ことに注力すべきです
いつまでもプレイングマネージャーをやっている人は出世できません。

 

良い仕事

ここでいう良い仕事とは、自分に合った仕事、そして成果を出しやすい仕事ということです。

人は自分がやりたいと思うこと、得意なことをやるときに、最大限の能力を発揮して高い成果を出すことができます。

ですから、自分に合った仕事をやるべきです。

自分に合った仕事をしていれば、モチベーションも高く保つことが出来ます。
逆に、いくら実力があっても、自分に合った仕事をしなければ高い成果は得られません。

優れた組織や上司であれば、あなたのやりたいことや、あなたの能力にふさわしい仕事を与えてくれるでしょう。
いわゆる、「適材適所」です。

もしそうでない場合は、 自分のやりたいことをやらせてもらえるよう、積極的に上司に働きかけるべきです。

その時、ただ単に「今の仕事が嫌だから違うことがやりたい」という訴え方はダメです。

今の仕事とは違う仕事をやりたい場合は、まずは新しい仕事をするのに必要な能力を身に付け、
自分がその仕事をやることが、会社にとってどれだけメリットがあるかを訴えてください

もう一つのポイントは、成果を出しやすい仕事をすることです。
成果を出しやすいというのは、客観的に見て、それがあなたの成果だとわかりやすいことです。
例えば、あなたが企画担当であれば、あなたが企画した商品がヒットすれば成果が分かりやすいですし、
あなたが営業であれば、売上金額を上げれば成果が分かりやすいです。

客観的に見て成果がわかりやすい仕事であれば、高い評価を得られやすいです。

優秀な上司

スムーズに出世をするためには、あなたの実力を正しく評価してくれる優秀な上司が必要です。

上司が優秀で出世が早ければ、上司が昇進する時にそのポストが空きます。
あなたに出世のチャンスが巡ってくるわけです。

上司が昇進する時に、あなたが上司の信頼を得ていれば、後継者として推薦してくれるでしょう。

一方、上司の能力が低く、ずっとそのポストにとどまってしまうと、昇進のチャンスはなかなか巡ってきません。

 

私が若手社員だった頃、上司である課長はとても優秀な人でした。
その上司が部長になるときに、当時、社内最年少で私は課長になりなりました。
優秀な上司の下で実力が認められれば、出世のチャンスが早くめぐってくるのです。
ちなみに、その上司は後に社長になりました。

 

また、優秀な上司は、人材育成にも力を入れるため、あなたの成長も期待できます。
あなたの能力を正しく見極め、ふさわしい仕事を与えてくれるので、成果も出しやすいでしょう。

なお、一人の上司の下に長年いることはお勧めしません。
仕事の仕方がワンパターンになってしまうからです。

私は今まで7人の上司の下で働きましたが、様々な考え方の人がいて、仕事のやり方も異なっていました。
それぞれの上司の考え方、やり方を見て学ぶことで、自分の能力の幅が広がったと感じています。

幸いなことに、多くの上司は私を高く評価してくれましたが、中には平均以下の評価をする上司もいました。
そんな上司の下に長年いると不幸です。

チャンスがあったら、いろんな上司の下で働くことをお勧めします。
もし、「この人の下で働いてみたい」と思う人がいたら、直談判しましょう。
私も先ほどの優秀な上司の後、3人の別の上司の下で働きました。

なお、中には優秀な部下を手放さない上司がいますが、 そういう上司の下には長くとどまるべきではありません。

本当に部下の将来の成長を考えるのであれば、 部下に経験を積ませるために、異動をさせるはずです。

優秀な部下をずっと自分の下に置いておこうとするのは、部下のためではなく自分のためです。
あなたは、その人にとって便利な人であるに過ぎません。
その人の下にとどまる限り、永遠にその人を超えることはないでしょう。

出世を目指すうえで心掛けて欲しいこと

人望

出世して役職が高くなればなるほど、人望が必要になってきます。

仕事ですから、業務命令とあれば人は動きますが、

「権力」で人を動かすのではなく、「心」で人を動かすべきです。

そのためには、人から信頼されるようにならないといけません。

  • 熱く「」を語りましょう。 夢とは組織のビジョンの事です。
  • 熱意をもって仕事に取組み、リーダーシップを発揮しましょう。
  • 有言実行で、自分が言ったことには責任を持ちましょう。
  • 頭ごなしに命令するのではなく、共感を得られるように対話しましょう。
  • もし間違えた場合は、素直に自分の間違えを認めましょう。
  • 失敗しても、言い訳したり、人のせいにしたりしてはいけません。
    部下のせいにするのは最悪です。
  • 真面目一辺倒で、面白みがないのはよくありません。
    人間味あふれる人にこそ魅力があります。カッコつける必要はありません。
  • 部下が困っているときは、親身に相談に乗り、サポートしましょう。
  • 人は、自分を認めてくれる人に心を開きます。
    部下の成果をほめ、貢献に感謝し、承認しましょう。

そうすれば、「この人について行こう」と思われるオーラをまとうことができるでしょう。

強いメンタル

困難に立ち向かい、成果を出すためには強いメンタルが必要です。
生まれつきメンタルが強い人は問題ありませんが、
メンタルに自信がない人のために、心掛けるポイントを挙げておきます。

  • 全てのことを完璧にやるのは無理だと知りましょう。
    神様ですら完璧ではないのですから。
  • 他人からの評価を気にしすぎるのは良くありません。
    他人からの評価より、自己評価を大事にしましょう。
  • 変なプライドは捨ててしまいましょう。
  • 失敗はいつまでも引きずらず、気持ちを切り替えていきましょう。
    失敗は過去の事です。過去ではなく、未来に目を向けましょう。

 

メンタル

まとめ

いかがだったでしょうか。
出世する事自体が目的になったり、お金のために出世を目指すのは賛成できません。
ぜひ、出世して、仕事を通じて自己実現をしてください。

自己実現はマズローの欲求五段階説の一番高次な欲求です。

 

出世に必要な3大要素

  1. 実力
  2. 自分に合った良い仕事
  3. 自分の能力を正しく評価してくれる優秀な上司

コメント

  1. sbobet より:

    Thanks for sharing such a nice opinion, article is nice, thats why i have read it entirely

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