論理的に説明して人を動かしてもモチベーションが高まらないワケ

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協力

会社組織の中で仕事をしている以上、他の部署に協力してもらわないと仕事が進まないことは多いです。

他の部署に動いてもらうためには「論理的な説明」が求められます。
確かに、人を動かそうとする時に、物事を論理的に説明することは必要だと思います。

でも、論理的に説明するだけで、物事はうまく進むのでしょうか?
そして、何よりも、論理的に判断して「楽しい」のでしょうか?
私は、人を動かすには、論理だけでなく熱意が必要だと思います。

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退職する部長に言われて気付いたこと

まだ私が若手社員で管理職になる前、他部門の部長さんの送別会がありました。
送別会の席で酒を酌み交わしながら、その部長さんと話をした時にこんなことを言われました。

「ノブ君はときどき突拍子もないことを言うけど、ノブ君に言われると、なんだかやってやろうっていう気になるんだよなぁ」

確かに、その部長さんには、在籍時にいろいろお世話になりました。

もっぱら、私が何か頼みごとをすることが多かったのですが、その方は、当時まだ管理職でもない私の話に耳を傾けてくれました。

そして、いろいろ言われることも多かったのですが、最終的には「よし、やってやるよ」と、頼みごとを引き受けてくれることが多かったのです。

そして、この元部長さんの言葉で、

自分には、人を動かす才能があるんだ。

ということに気付きました。

この才能は、今でも、自分の強みだと思っています。

人を動かせれば、より大きな仕事ができる

一人の人間ができることは、量的にも規模的にも限界があります。

でも、周囲の人を動かす力があれば、自分一人ではできないより大きな仕事をすることができます。

自分なりの理解ですが、人を動かす力の源泉は「熱意」です。

自分が、「何かをやりたい」、「やるべきだ」という熱い思いを相手に伝え、
相手が、その思いに共感してくれれば、「よし、やってやろう」と思って動いてくれるのです。

頭で理解してもらうだけでなく、 感情に働きかけることが大切

まっとうなサラリーマンであれば、論理的にちゃんと説明をして、それが正しいと理解すればやってくれます。

でも、それはその人がやるべきだ」と理解したからやってくれるのであって、自ら「よし、やろう」と思ったからではありません。

結局はやってくれるんだから、「やるべきだ」でも、「よし、やろう」でもどっちでもいいんじゃないかと思うかもしれません。

でも実際には、「やるべきだ」と思って仕事をしている人と、「よし、やろう」と思って仕事をしている人とでは、モチベーションが全く違います。

一番最悪なパターンは、「 とにかくお前は、つべこべ言わずに言われた通りにやってればいいんだよ。」というやつですね。

命令

そこには共感など全くなく、やらされた感しかありません。

人に主体的に動いてもらうためには、「なぜそれをするのか」を説明するだけでなく、「なぜ自分がそう思うのか」という「思いを」伝えます。

頭で理解してもらうだけでなく、相手の感情を動かすことが大切だと思います。

 

どうすれば、人を動かせるようになるのか?

まずは、自分のやるべきことをしっかりやる。

自分のやるべきことをおろそかにしている人のために、人は動いてくれません。
そして、人は、あなたがやるべきことをやっているかどうかちゃんと見ています。

各部署のキーマンは誰なのかを見極める

他の部署に動いてもらう時には、その部署のキーマンに働きかけるのが一番です。

キーマンはその部署のトップとは限りません。
組織上はNo.2の人かもしれませんし、管理職ではない中堅社員かもしれません。

いずれにしても、だれに働きかければその部署が動いてくれるのかを見極め、
日頃からその人と信頼関係を築いておくことが大事です。

自分が言い出したことは最後まで責任をもってやり抜く

自分で言い出したことを、もし途中で投げ出してしまったら、周囲の人達の信頼を失ってしまいます。

そして、もう、あなたのためには動いてくれないでしょう。
ですから、自分が一度言い出したら最後まで責任をもってやり抜いてください。

ただ、もし自分がやろうとしていたことが間違ってる事に気づいたら、素直に自分の間違いを認めましょう。

共感を得た人と協力して仕事をやり遂げることで、成功体験を共有することができます。

これを積み重ねることで、周囲からの信頼も一層厚くなり、より大きな仕事ができるようになります。

成功体験

 

全ての事が熱意だけで動かせるわけではない

注意していただきたいのは、熱意だけで人が動いてくれるというわけではないということです。

あくまでも、相手を説得するだけの論理的な説明をした上で、こちらの熱意を相手に伝えて、相手の共感を得ることが 大切です。

また何かをやるのにお金がかかったり、上の許可が必要な場合は、時には稟議書を書いて決済をもらったりする必要もあります。
その場合も論理的な説明が必要です。

まとめ

組織の中で仕事を進める上では論理的な思考や説明が必要です。
ただし、人は頭で理解するだけではモチベーションが高まりません。

相手により主体的に動いてもらうためには、相手の感情に訴えかける必要があります。

こちらの熱意を伝えて、共感を得ることができれば、
自ら主体的に「よし、やろう」と思ってくれるのです。

相手の共感を得て人を動かすことができれば、組織のモチベーションも高まり、より大きなことにチャレンジできるようになります。

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